複合加工

NC旋盤の機能とマシニングセンターの切削機能の両方を併せ持った工作機械。
別名「工程集約機」とも呼ばれ、一台の機械で複数の加工を行える事が特徴です。
五軸マシニングセンター同様、ワンチャックで加工できるため、同軸度、直角度などの幾何公差を高精度で加工できるほか、加工時間やコスト面でも効果があります。
複合加工の種類
NC旋盤にマシニングセンター機能を付帯したもの
NC旋盤ベースの複合加工機で、ターニングセンタとも呼ばれる。 NC旋盤の切削加工に加えて、刃物台に回転工具を装備する事により、エンドミルやドリルでのマシニング機能も付帯した加工機。 当社で保有している機械で「MULTUSシリーズ」がこちらに該当します。
マシニングセンターにNC旋盤機能を付帯したもの
マシニングベースの複合加工機。 マシニングセンターのインデックステーブルが旋盤のように高速回転し、スピンドル(主軸)にバイトを保持し旋削する。 当社福島工場で保有している機械で「MU-500VⅡ-L」「MU-5000V-L」がこれに該当します。 ※末番の「-L」はLathe(旋盤)を意味します。
また近年では、加工ニーズの先進化に伴い、研削加工、レーザー焼入れ、金属積層造形、ギヤ加工などの付加機能が付いたハイブリッド複合加工機と呼ばれる機械も登場するなど、多様化が進んでいます。