難削材加工とは
切削時の取扱いが難しい素材をマシニングセンターや旋盤で加工する事。
また難削材の特徴として「素材の硬度が高く、切削時に刃物が折れてしまう金属(インコネル、チタン等)」や「切削時に発火しやすく加工管理が大変な金属(マグネシウム)」や「削っている際にボロボロに壊れてしまう素材(純鉄や特殊樹脂)」など一般的な切削素材であるアルミやステンレスなどと比較して一癖や二癖ある素材の切削加工です。
難削材の特徴3選
①切削抵抗が高く削りにくい金属素材
素材自体の強度が高く、熱伝導性が低い為に切削工具を破損したり摩耗しやすい。故に工具を複数個準備する必要や様々な工具で加工をトライする必要がある。該当金属に対して加工会社の実績が少ないと加工自体が困難であったり、図面指示の公差や形状の基準を満たせない可能性があります。
②切削時に発火しやすい金属素材
切削加工時の発火リスクが有り、加工業者が敬遠する素材。ノウハウや実績がある加工会社以外は取り組んでいない状況です。
切削においての加工性はアルミニウムよりも若干容易とされていますが、発火リスクを考慮すると切削する事が難しい素材と分類できます。
③加工時にボロボロに形状が崩れてしまう素材
「純鉄」や「PPS-GF40」また「アルミ1000系」などの切削加工中に母材がポロポロと崩れてしまう材質も、形状や公差の基準をクリアする事が難しい為、難削材と呼ばれています。